博多百年蔵の鈴木慶一のライブを観に行きました。会場には椅子が並べられ、客層は普段ほとんどライブに行かないだろう年齢層高めの男性と、鈴木慶一ではなくサポートメンバーの曽我部恵一目当ての僕と年齢がさほど違わないであろう女性達。そういう僕も鈴木慶一のニューアルバムは聴いておらず、はちみつぱいの頃の曲をやるという情報と、曽我部恵一目当てで行ったのでした。

ライブが始まる。まず登場したのは、曽我部恵一。独りで弾き語りながら、船長を呼ぶ歌を披露するけど、眼鏡と帽子と船員の格好がなんとも似合わない。だけど、その歌声は力強くとても楽しそうで期待が募る。

ヘイト船長こと、鈴木慶一とほかのメンバーが登場。1曲目「おー、阿呆船よ、何処へ」が始まる。


All Right 船長!


バンドの奏でる音と、メンバー全員のこのフレーズだけで、この夜は完璧な航海になることが決まったのでした。それから、次々と披露される曲達。どれもがあまりにも素晴らしく、どんどんと船は進む。

自動販売機の中のオフィーリア」この曲が始まったときは、Prefab Sproutかのような、キラキラしたキーボードの音にすっかりやられてしまいました。

曽我部恵一も3曲披露し、そのうち1曲は、はちみつぱいの「ぼくの幸せ」。さらには鈴木慶一の「土手の向こうに」の弾き語りがあり、それは素晴らしかった。まさか本人が歌うのを聴けるとは。

ベースとドラム(ともに素晴らしいプレイヤー)でリズムを支え、キーボードの女性(声が素敵)が彩りを添えながら、ダブルケイイチが楽器を次々と換え航海は進む。

サンプリングされたリズムにメンバーがジャムりながら、曽我部がリズムマシーンか何かでノイズを撒き散らし、船は一旦港へ。

すぐさまアンコールで登場し、はちみつぱいの「センチメンタル通り」などを披露。その後も歓声止まず、二度目の航海。はちみつぱいの名曲「塀の上で」を披露。最後にこの曲が聴けて良かった。

あまりにも素晴らしいライブ。3週間前ぐらいに観たASHのライブより今の僕にはツボだった。

そんなわけで、ライブ終了後、今の家じゃ聴けもしないのに、ダブルケイイチサイン入りアナログとCDを購入し、Tシャツまでも購入したのでした。

博多百年蔵で観れたのも本当に良かった。

ヘイト船長とラヴ航海士~鈴木慶一 Produced by 曽我部恵一~

ヘイト船長とラヴ航海士~鈴木慶一 Produced by 曽我部恵一~

家で聴いたら、ほとんどをダブルケイイチで創り上げただけあってライブとは違い、かなり密室的サイケデリック。でも、素晴らしいです。こんなアルバムを作る50代が日本にいることが嬉しいです。
センチメンタル通り

センチメンタル通り

初めて聴いたときはちょっと古臭いかなと思ったけど、やはり名盤。センチメンタル通りという名前がつけられた時点で名盤であることは間違いない。