4月から福岡にいる大学時代の友人に会い、ホークス対カープ(2軍)を観戦し、その後、飲みに行った。
彼とはいつも二人で720mlボトルをその日のうちに飲みつくすことが暗黙の了解になっている。だが、現在、自分は節酒中のため普段ならRockのところをMizuwariで飲んでいた。そのことを彼は咎めることなく、むしろ気遣ってくれた。恐らく私の1.5倍は飲み干したであろう。
その後、店を後にし彼の家に向かった。すでにこのときに兆候は現れていた。そう、彼は酔拳で演舞し始めていた。そのときは、私は『あー、彼は私を楽しませてくれようとしているんだな』と思っていた。
彼の家に着いた。玄関先でひとつめの事件は起こった。彼が住み慣れたはずの家の鍵を開けられない。『確かに暗がりだし、少し酔ってるし仕方がないな』と思い代わりに、鍵を開けた。そう、本当にこのときに気づくべきだった。だけど、私は気づかなかった。
彼の家では、彼がカクテルをご馳走してくれた。彼は酒が好きで何種類もの洋酒を持っている。何の酒かは忘れてしまったがグレープフルーツと混ぜ、彼はシェイカーでShakeし始めた。そのとき、私はといえば彼の家でCDを物色し、久々に聴きたいなと思ったCDを見つけたので、それを流した。

そのときだった。

Livin' On The Edge!

彼は叫んだ。曲にあわせ、より激しくShakeした。

また、コーラスがきたときに

Livin' On The Edge!!!

より激しさを増していた。

そう彼は曲に合わせ、無意識のうちに今の自分の状態を訴えていたのだ。
自分はLivin' On The Edgeだってことを。
だから、私はカクテルを飲み干し彼の家を後にした。自分の肝臓もまた今日でLivin' On The Edgeに逆戻りかもしれないと思いながら・・・

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〜追記〜
彼の家を後にするとき玄関までで良いと言ったのに、彼はアパートの前まで見送りに来てくれた。翌日の昼に電話があり、気づいたら隣の玄関の前で体育座りをしていたそうだ。